17日、奄美海洋生物研究会の木元侑菜さんを講師に招き、徳之島町立井之川中学校と亀徳小学校で出前授業を実施しました。
特定外来生物のシロアゴガエルが確認されている地域の子どもたちに、外来種の存在を知ってもらい、島の自然を守ることの大切さを学んでほしいというのがねらいです。
木元さんには徳之島に生息する希少種の特徴や、島内で見られる在来と外来カエルについて紹介していただきました。
午前中の井之川中では、講座の後で実際に防除作業を行っている現場へ出向き、在来種のヌマガエルやヒメアマガエルのオタマジャクシ、回収したシロアゴガエルの泡巣を観察しました。
普段からカエルの声を耳にしているであろう子どもたちも、じっくりと観察するのは初めてのようで、講師の話に耳を傾けながら、熱心に特徴を見極めていました。
午後の亀徳小学校では、学校周辺で採集したリュウキュウカジカガエルやヒメアマガエル、ヌマガエルなどを並べて観察。
カエルやオタマジャクシ、卵などを比較して見ることで、しっかり学びにつながったようです。
授業後、生徒・児童からは「カエルの声は聞いたことがないと思っていたけど、音源を聞いてみて『あ!知ってる!!』って思った」、「生態系を変えるかもしれない外来種がこんなに身近な場所にいるなんて知らなかった」といった感想が聞かれました。
そして…出前授業翌日、ビックリするような出来事がありました!
授業に参加した児童が、朝一番に「先生、●●●にシロアゴガエルの卵があったよ」と学校に知らせてくれたそうです。
先生が現場を見に行ってくださり、間違いなくシロアゴガエルの卵だと確認しました。
子どもたちが身近な自然に目を向け、行動してくれたことが本当に嬉しかったです。
そして、普及啓発活動の大切さを改めて実感しました。