伊仙町環境教育コーディネーター業務、4校目は伊仙中学校の様子をご紹介します。
今年は2年生を対象に、自然・歴史・文化の3つの班に分かれて地域の宝さがしをしました。 7日の事前学習では、奄美群島認定エコツアーガイドでもある虹の会の美延睦美事務局長が、徳之島の世界自然遺産について、保全と活用について講話をしました。
翌8日には、3班に分かれ認定エコツアーガイドと校区内のフィールドへ。
国立公園第一種の「義名山の森」へ出かけた自然班は、日本でも貴重な琉球石灰岩の森の特徴的な植物などを観察しました。
途中でヒメハブにも遭遇し、ちょっとドキドキも体験した生徒たち。
身近な場所にある自然に親しみました。
歴史班は、国指定史跡の「カムィヤキの森」と町指定史跡の「ヨヲキ洞穴」をへ行きました。
カムィヤキの森では、1,000~700年前に焼かれたカムィヤキ(陶器)の破片探しや、衣食住で利用した植物の観察、第二次世界大戦の戦跡なども確認。
島の人たちが長い年月をかけ共生してきた歴史の跡を辿り、見て聞いて触って味わって…と、五感で楽しみました。
文化班は学校の近くの東伊仙集落を歩きました。
薩摩藩支配下の時代に黍横目(サトウキビ専任の役人)が住んでいたとされる、徳之島では珍しいフクギの生垣が囲む屋敷などを見学。地域交流の場となった水汲み場や犬田布騒動の物語に繋がる場所なども巡り、地域の歴史ながら生徒たちには初めて知ることばかりだったようで、足元を知るきっかけになったようです。
各班で地域の宝を見つけた生徒たちは、フィールドで学んだことを振り返りながら新聞づくりに取り組みます。
自分の目で見て聞いて感じたことをまとめ、来年2月にはインドネシアの中学生たちとオンライン交流で発表する予定です。