昨年度から伊仙町内の全小中学校を対象に実施している環境教育事業。
今年は10校が、それぞれ抱えるニーズや地域の特性に合わせた、特色ある学習プログラムを進めています。
島が持つ豊かな自然に触れる中で、世界自然遺産にも深く関わる希少な動植物について学ぶ機会は大変重要です。
でもそれと同時に、子どもたちには足元にある身近な植物にも目を向け、興味を持ってほしいという思いから、8日から10日までの3日間、糸木名小学校、鹿浦小学校、伊仙小学校の3校で、植物に関する出前授業を実施しました。
講師としてお招きしたのは、地域の自然に精通されている鹿児島大学の川西基博先生です。
授業の中で児童たちは、まず徳之島や奄美地域に息づく植物の多様性について学びました。
なぜこの地域の自然が世界自然遺産として認められているのか、その「生物多様性」の価値について専門的なお話を真剣に聞く姿が見られました。その後は教室を飛び出し、毎日元気に走り回っている校庭など、学校の敷地内にある植物の観察へと向かいました。
観察を始める際、先生から「今日は頑張って二種類の植物の名前を覚えよう」という課題が出されると、児童たちの目は一気に輝きます。
普段は何気なく通り過ぎていた校庭の隅々まで歩き回り、自分の気に入った植物を見つけては、その名前や特徴をていねいに確認していました。
足元に広がる草花や見慣れた樹木にもそれぞれ大切な名前があり、独自の工夫を持って生きていることを、五感を使って学びました。
今回の出前授業は、遠くの豊かな森だけでなく、自分たちのすぐそばにも素晴らしい自然が広がっていることを実感する貴重な機会となりました。
身近な自然への興味や愛着をきっかけに、子どもたちが地域の環境を大切にする心をこれからも豊かに育んでいくことを期待しています。








