インドネシア交流


(一社) あいあいネットの事業によります『バリ島と徳之島・佐渡島の子どもたちのまなびあい~自然と共生する持続可能な地域づくりに向けた環境学習~』で、7月26日~8月4日の日程によりインドネシア・バリ島西部を訪問しました。

徳之島を出発して3日かけて、現地に到着。

バリ島の朝は、イスラム教の礼拝所から拡声器で流れてくる、アザーンで目が覚めます。

太陽が北から登って南に沈み、赤道が近いのに、予想していた暑さを感じずカラッとして涼しかったです。

バリ島での私の活動は…

①ギリマヌク村のジュンブラナ県公立第六イスラム小学校が取り組んでいる、ゴミ拾い、ゴミの分別、ゴミから作った堆肥で野菜を育てる、自然保護活動について見学し先生方との意見交換。

②地元で青少年健全育成活動と自然保護活動に取り組む、NPO法人F2BLESTのファシリテーターチームと意見交換。

④ムラヤ村 クラタカン集落の漁民グループが行っているマングローブ林の保全活動とマングローブツアーの見学。

⑤環境省バリ事務所の訪問。国立公園とカンムリシロムク繁殖施設見学。エコツアーガイドの活動見学と意見交換。などなど、濃厚で充実した内容のものでした。

バリ島は、徳之島の自然環境や生態系と類似し、人々の暮らしや島民性も隣の島ではないかと錯覚をおこすほど、親近感が湧く遠くて近い島でした。道中の車窓から見える風景は、異国に来た感がほとんどなく少し前の懐かしい徳之島の風景に似ており、特に植物相は日頃から見慣れた徳之島の植物そのものでした。

出会った住民や子どもたちは、みな純粋でポジティブです。みんなで力を合わせて何かやろうとする気迫に満ちていました。

西部国立公園周辺の集落では、学校、地域住民、ガイド、漁業、農業、集落青年など多様な分野で住民活動が充実しています。このような活動は自発的に発生し組織化されており、活動計画のための話合いの機会を多く設け、活動の運営資金確保のために共同で牛を飼い果樹を育てる取り組みなどを行い、活動を活性化させる様々な努力を行っており、集落のエネルギーや結束力を感じました。

その反面、初来島者でもすぐに目に付く、不法投棄ゴミの問題や交通マナー違反が横行しており、まだまだ発展途上を感じる面もあります。

バリ島の主要産業は観光であり、ホテルや看板などは大変充実していると感じましたが、今後は農業や自然・環境保全活動などを結び付けた活動をさらに充実させることにより住民モラルも向上し、地域の発展につながるなどの可能性をたくさん秘めていると感じました。またバリ島はエネルギーを地産地消できる島で、石油や電力など力を持った企業があるそうです。今後はこれらの企業や行政からの民間活動支援にも期待し、住民の更なる活動の活性化を願わずにはいられないバリ島の初旅でした。