喜念浜でポトス駆除大作戦!


11月19日、伊仙町の喜念浜で県自然保護課主催の外来種研修会を開催しました。

町内外から親子連れなど約70人のボランティアが参加し、県指定外来種で喜念浜に広がり問題になっているポトスの駆除に汗を流しました。

参加者は、地面を這い歩道を覆うポトスを抜き取り、木に定着し巨大化したものを引きはがす作業に悪戦苦闘していました。

作業を実施した喜念浜は奄美群島国立公園地域で、徳之島の観光地としても人気のスポットです。

東南アジア原産のポトス(オウゴンカズラ)は、観葉植物として人気の植物で、数十年前から喜念浜に侵入・確認されるようになりました。

繁殖力が非常に強く茎が数センチ残っていても再生するため、繁殖のスピードに駆除が追い付かず、現在は手に負えないほどの量になってしまっています。

当日は地元の小中学生もたくさん参加してくれたおかげで、遊歩道を覆うように伸びていたポトスも駆除することができました。

木に這い上って巨大化したポトスは大人たちが鎌などで切り、引きはがすのも力業!!

「あんな小さい植物が、こんなに大変なことになるなんて!」と、みんな大苦戦していました。

住民たちの協力で、2トントラック7台分、約1.5トンのポトスを駆除・回収することができました。

しかしながら駆除できたのはほんの一部で、遊歩道脇の奥に目をやるとまだまだポトスが広がっています。

参加者も「身近な浜がこんな深刻な状況になっているとは思ってもいなかった」「実際に作業してみると、これはボランティアだけで解決できるレベルではないと感じた」「完全駆除は難しい。これ以上拡げないための対策を考える必要がある」と話していました。

ポトスは今、喜念浜だけでなく島内のあちこちで繁殖し巨大化しているのを見かけます。

また、深刻な外来種はポトスだけではありません。

島民が「持ち込まない」「捨てない」「拡げない」というちょっとした意識を持つだけで、できる対策は大きく変わります。

今一度、みなさんの身の回りに目を向けていただけたらと思います。