徳之島虹の会では、鹿児島県の「ハブとの共存に関わる総合調査事業」に数年前から取り組んでいます。
奄美大島の東京大学医科学研究所で40年間ハブの研究をしてきた服部正策先生をはじめ、一般財団法人日本蛇族学術研究所(群馬県)の森口一先生、東海大学名誉教授の竹中践先生と共に、徳之島に生息するハブの生態調査や環境調査、地域への普及啓発活動を実施しています。
虹の会が主に実施しているのは、夜間の生物調査や子どもたちへの出前授業です。
特に、ハブに関する出前授業はとても人気があります。
今年は、同研究所の吉村憲先生に徳之島町の亀徳小学校で、森口先生と竹中先生には伊仙中学校で授業をしていただきました。
亀徳小の教室には、“ハブマン”が登場し子どもたちが大喜び。
授業では研究所でハブに咬まれた経験を持つ吉村先生から、自身の体験談やハブの特徴について教わり、ハブの怖さだけでなく面白さも学びました。
伊仙中では、前半で生態や特徴を学び、後半には実際に特大のオスのハブ(冷解凍)を観察しながら、毒牙の特徴や雌雄の特徴、解剖し身体の構造なども確認しました。
生徒たちは間近で見るハブに、少し緊張しつつ興味津々の様子で先生方の解説をきいていました。
ハブは島の人たちにとっては怖い存在ですが、一方で島の生態系を支える重要な生き物でもあります。
相手のことを正しく知ることで、共生していく方法を考えてけたらいいなと思います。