特定外来生物シロアゴガエルが島内で確認された5月以降、当会では引き続き昼となく夜となく防除作業に取り組んでいます。
水場の周辺での作業ということもあり、ハブに遭遇することもしばしば。
日中は炎天下での作業になるため、メインとなって動いているシルバー部隊の顔も疲労の色が濃くなってきました。
大赤字での取り組みが続き当会の運営に影響が出はじめていることから、理事会で話し合い、日頃お世話になっている大学や研究機関の先生方に力を貸していただこう!ということになりました。
藁にもすがる思いでの呼びかけに全国の先生方がご協力くださり、8月中旬から10月中旬まで、なんと6大学から計12人の大学生がボランティアとして来島してくれることになりました。
徳之島入り第一陣は、帝京科学大学(東京都)の学生たちです。
今回、徳之島への交通費は自己負担。
それでも、「世界自然遺産の島のために、自分たちができることを…」と、徳之島のために遠くから来てくれました。
日中は駆除地域周辺の草刈りやゴミ拾い、卵巣の回収に協力。夜は成体捕獲を頑張ってくれています。
9月からは京都市立芸術大学、東京大学大学院、京都大学大学院の学生が参戦中。
今後は鹿児島大学大学院、三重大学からも応援隊が駆けつけてくれる予定です。
外来種駆除作業はもちろんですが、せっかく徳之島に来たのだから楽しい思い出も作ってほしいという当会のスタッフたち。
集落の伝統行事やウミガメの観察、世界自然遺産の森歩きや海遊びなど、島の魅力もたくさん体験してもらっています。
学生との交流で、シルバー部隊もなんだか活気が出ているようです。
今回、呼びかけに応じてくださった諸先生方、はるばる徳之島まで来てくれた学生たちの行動力や支援の気持ちには、スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。
学生たちには、この夏の体験をきっかけに自分の住んでいる地域の自然や環境にも目を向けてほしいし、将来日本や世界の自然保護・環境保全を担っていてほしいと思います。
シロアゴ防除作業はまだまだ続きます。
元気な学生たちに負けないように、私たちも頑張りたいと思います。