シロアゴガエル・バスターズが最終日を迎えました。
取り組みの様子は先日の活動日誌で紹介しましたが、どの子も熱心に活動に取り組んでくれました。
夏休み最終日に、虹の会の事務所に素敵なプレゼントが届きました。
自由研究まで取り組んだ5年生のMくんが、今夏の取り組みを作文に書いてくれたのです。
これには、スタッフ一同本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
本人と保護者の了承を得たので皆さんにもご紹介します。
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「楽しかった自由研究」
小学校 5年 K.M
僕はこの夏、シロアゴガエルバスターズという活動に参加した。この活動は、徳之島に侵入してきた、特定外来生物シロアゴガエルのきょういを知り世界自然遺産の島となった徳之島の生物を自分たちで守るという意識を持つ。そしてそれを伝え、広げてつないでいくことを目的としていた。
僕は最初そういったことは何も知らず、ただ学校で配られたチラシを見てカエルを捕まえに行きたいという気持ちだけでこの活動に参加した。
友達を誘い二人で参加することになった。一回目の活動でシロアゴガエルの存在が徳之島の生き物にとってきょういとなるカエルであること、シロアゴガエルがよく生息している沈砂池について、駆除作業の体験やその工夫を知ることができた。
初めての活動は不思議がいっぱいで、ガイドさんになぜ、どうしてと聞くことばかりだった。しかけたトラップについている泡巣を回収して回る作業では、泡巣を回収するだけでなくトラップ数や成体数、泡巣の数や他の生き物がいなかったかなどしっかり記録をつけていることも知った。記録をつけることは、次の活動につながるのではないかと自分なりに大切と感じた。
二回目の活動は亀徳小学校での側溝にいる生き物調査。川に近いせいか、カエルやオタマジャクシはもちろんヤゴやエビと沢山の生き物がいた。一度とった生き物を種類ごとにきれいな水の入った入れ物にうつし観察をした。こう師の先生がオタマジャクシの成長過程を、実物を見て教えて下さり、ここでも新たに沢山の事を知ることができた。色々と詳しいこう師の先生のすごさを感じた。でもここでの活動ではやっぱり生き物を捕まえる作業がすごく楽しかった。
三回目の活動は夜の森のカエルをみるというものでした。夜の森ではアマミハナサキガエルやリュウキュウカジカガエル、ヒメアマガエルなど沢山のカエルを見ることができた。
この活動の最後はこれまでの活動を自由研究にまとめることであった。最初、自由研究はどうしたらいいかわかりませんでしたがついてくださった先生が自由研究はまずどういったことを書いたらいいのか、きっかけやその時気になったこと、予想やどうやって調べるのかその結果どうであったかなどを先生が分かりやすいように教えてくださった。自由研究は次々と進み三時間後には七枚仕上げることができた。こんなに集中して自由研究ができたのは初めてだった。
母の迎えが来てその日の自由研究は終わりとなるが、帰りの車の中「こんなに楽しかった自由研究は初めてだった。」と、その時の気持ちを母へ伝えた。母に自由研究の仕方を教えて下さった先生、活動の時に色々と詳しく教えて下さったガイドさんや講師の先生、そしてこの活動を企画し、いろいろサポートしてくださった徳之島虹の会の方々、沢山の人のおかげで沢山の知識と経験をすることができていることを聞き、感謝の気持ちをもった。
この自由研究をとおして、この豊かな徳之島の自然を自分たちで守らないといけないこと、生き物とのふれあいの楽しさ、自由研究の楽しさ、活動に関わってくださった人たちへの感謝の気持ちを心から感じた。
このすべての気持ちを忘れないように作文にして記録することにした。