9月14日、伊仙町伊仙の赤組こども育成会の親子を対象に、島料理教室を開催しました。
今回は、12家族26人が参加しました。
まずは認定ガイドから、昔から島の暮らしの中で利用されてきた植物の紹介をしました。
参加者は、グァバやクワなどお茶の材料になる植物、天ぷらにするとおいしいボタンボウフウやアカメガシワ、タラの芽、炒め物に使える青パパイヤやシマアザミ、食べ物を包むのに使われるバナナやオオバギなど、徳之島には食べられる植物がたくさんあることを学びました。
野草について学んだあとは、3つの班に分かれて、昔から人が集まる場で振る舞われてきた島料理に挑戦しました。
1班は鶏汁、2班は油うどん、3班はさた(黒糖)天ぷらとましゅ(塩)天ぷらを作りました。
包丁を使うのが初めてという子どもたちも多くいましたが、お母さんに使い方を教えてもらいながら材料を切り、作業はみんなで役割分担して取り組みました。
完成した料理は、夕方から開かれた集落の敬老会で高齢者の皆さんにふるまわれ、大変喜ばれました。
子どもたちも、自分たちで作った料理の味に感動したようで、試食の時間には「おいしい!」という声がたくさん聞こえてきました。
教室終了後のアンケートでは、
「冬瓜を切るのが硬くて難しかったけど、おいしくできた。家でも作りたい」
「島の文化の話を聞いた上で料理ができて楽しかった」
「子どもと楽しい時間を過ごせて、いい思い出になった」
といった感想が寄せられました。
昔は行事を通して、地域の先輩たちから多くのことを学ぶ機会がありましたが、時代とともにそうした場が減ってきています。
楽しそうに活動する親子の様子を見て、今後もこのようなイベントを企画していけたらと感じました。





