夏休み明け翌日の9月1日から11日までの期間、当会のスタッフ2名がインドネシア・西バリ地域を訪問しました。
目的は、西バリで環境教育や自然保護に取り組むNPO団体「F2BLEST」での研修講師および「自然環境学び舎RELA」で活動する若者たちとの交流です。
当会では近年、横浜を拠点に活動する一般社団法人あいあいネットとのご縁を通じて、同地域で活動する方々との関係を深めてきました。
昨年・一昨年には、島内の小中学校と西バリの小中学生とのオンライン交流も実施しています。
今回は、西バリの若者たちが地域の自然・歴史・文化といった“地域の宝”を見つめなおし、それを活かしたエコツアーを企画。当会スタッフであり、エコツアーガイドとしても活動している2名がそのツアーを体験し、ガイドとしての視点から助言を行いました。
また、徳之島での自然保護・環境教育・ガイド活動の取り組みについても共有しました。
目的地である西バリ・ギリマヌク村へは、徳之島から3日かけて到着。
活動初日には、林業省西部バリ国立公園事務所を表敬訪問し、幸運にも絶滅危惧種カンムリシロムクが野生下で飛び交う姿を至近距離で観察することができました。
翌日は、今回の研修の参加者たちと初対面。
参加者は20~30代を中心に、国立公園職員、教員、事務職、現役ガイドなど約20名が集まりました。彼らは事前研修を通じて地域資源の掘り起こしを行い、それを活用したエコツアーを企画。
ツアー内容には、カンムリシロムクの観察、イスラム公立中学校でのゴミ管理(たい肥化)活動の紹介、歴史資料館や伝統料理店の訪問などが盛り込まれており、地域の自然・歴史・文化の魅力が詰まったコースとなっていました。
3日目はツアーの振り返りからスタート。
参加者たちは、ガイド役・観光客役に分かれ、それぞれの視点から良かった点や気づいた点を出し合い、活発な意見交換が行われました。
午後からの当会スタッフによる講演では、徳之島での取り組みを紹介しながら、地域の宝(素材)を「知る」「学ぶ」「守る」「伝える」ことの大切さについて話し、地域資源の見つけ方や活用方法についても共有しました。
その後のワークショップでは、自然・歴史・文化のテーマごとに班を編成し、ツアープランを立案。参加者たちは講演内容を参考にしながら、事前調査の方法やタイムスケジュールなどについて話し合いを進めていました。
今回出会った若者たちは、学びに対してとても前向きで、徳之島での事例紹介やアドバイスにも熱心に耳を傾けていたのが印象的でした。
ワークショップ中も積極的に発言し、行動力や主体性を感じる場面が多く見られました。
また、研修の場を離れた交流の時間では、笑顔あふれるやり取りも多く、言葉の壁を越えた心のつながりを感じることができました。













