インドネシアでの活動もいよいよ後半戦に突入。
活動4日目は、前日とは異なる視点から講演を実施。
エコツーリズムの考え方や、日本における自然保護の法制度について解説したほか、ガイドに求められるスキルについても事例を交えて紹介しました。
講演後のワークショップでは、研修参加者たちが具体的なアクションプランの作成に取り組みました。各班のアクションプランは、今後さらにブラッシュアップすることで、より良いものになりそうです。
限られた時間の中で、現実的にすべきこと・できることを明確にし、役割分担をしてまとめ上げた様子から、研修参加者の意欲と能力の高さを感じることができました。
研修終了の翌日は、バリ西部国立公園を散策。
園内は熱帯雨林・季節林・常緑樹林の3つのエリアに分かれており、今回は常緑樹林と季節林の一部を歩きました。
川を境にまったく異なる森の様相が広がっており、自然の多様性に驚かされました。途中では、高木の上に生息する希少なサルの姿も確認でき、非常に貴重な体験となりました。
その後、イスラム系の小中学校を訪問。授業の様子を見学し、以前に徳之島の子どもたちとオンライン交流を行った生徒たちとも実際に会って話すことができました。
午後は、ウミガメの保護活動に取り組む漁師さんへのヒアリングのため、スンブルサリ浜へ移動。
この浜には、ヒメウミガメやアオウミガメが上陸することから、地域で行われている保護の取り組みについて詳しく話を聞くことができました。
バリでもウミガメの保護活動は主にボランティアによって支えられており、地域住民の理解や行政との連携の重要性が改めて感じられました。
夕方には、カンムリシロムクのねぐらとなっているマングローブ林を訪問。
十数羽の群れが次々と飛来し、二陣・三陣と続いて、あっという間に数百羽が大木に集まりました。かつて乱獲や密猟により、野生個体数が一桁台にまで減少したカンムリシロムク。地域住民や国際的な保護活動の成果によって、今こうしてその姿を間近で見られることは、非常に感慨深いものでした。
徳之島における自然との向き合い方についても、改めて深く考える一日となりました。
すべての研修を終えた後、3日かけて徳之島へと戻ってきました。
スタッフ2名にとって今回の経験は、「学び」と「気づき」が詰まった、大きな財産となりました。
この貴重な経験を、今後の徳之島での環境教育や保全活動にしっかりと活かしていきたいと思います。












