犬田布中学生と環境学習


 11月7、8日の2日間、伊仙町立犬田布中学校の生徒たちと環境学習をしました。

犬田布中学校では総合的な学習の一環として、自然体験活動や地域調査、伝統工芸品など全生徒が毎年複数の班に分かれて調査・体験活動をしています。

当会では数年前から自然班の学習のお手伝いをしています。

 今年度は校区内にある植物の観察と採集をしました。

1日目の座学では、世界自然遺産に登録された徳之島について、価値や魅力、直面している課題について紹介。

大事なことはまず「知る」こと。「知る」ことで、自分たちが「何ができるか」を考えるきっかけが生まれ、「行動」に移すことができるという話をしました。

2日目は、エコツアーガイドの解説を聞きながら犬田布岳の麓やミヤトバル海岸などを歩き、それぞれの場所にある特徴的な植物を観察し採集しました。

日頃何気なく目にしている植物ですが、よく見るとその種類の多さに驚かされます。

最初は聞き役だった生徒たちも、だんだん「これは何ですか?」と積極的に質問してくれるようになりました。

道具や食用として生活になじみ深いものや、絶滅危惧種、外来種など約40種を確認しました。

犬田布岳の麓には繁茂するポトスや捨てられたたくさんのゴミがあり、事前学習で学んだ「世界自然遺産のすぐそばにある課題」を目の当たりにし、現実の問題として強く印象に残ったようです。

生徒たちが今回の活動で気づいたこと、感じたことを大切にし、今後の行動につなげていってもらえたらいいなと思います。