オオコウモリを探せ!


 1月20日、北九州市立自然史・歴史博物館館長の伊澤雅子先生をお招きし、伊仙町立伊仙小学校で、伊仙小・喜念小・鹿浦小の合同出前授業がありました。

伊澤先生は長年、西表島に生息するイリオモテヤマネコの研究をされており、イリオモテヤマネコの生態や特徴などについて解説していただきました。

また、カンムリワシやヤエヤマセマルハコガメ、クビワオオコウモリなどの希少動物についてもスライドで紹介。

子どもたちには、初めて見る生き物たちの情報ひとつひとつが興味深かったようで、一生懸命メモを取りながら、話に聞き入っていました。

授業の最後の質問タイムでは、「ヤマネコやワシ、オオコウモリの子育て方法は?」「コウモリの鼻はなぜブタみたいなの?」「ヤマネコやコウモリは群れで生活する?」といった鋭い質問が出ていました。

世界自然遺産に登録された他の島の生き物たちについて興味と理解が深まったようです。

 翌日には、小中学生と保護者を対象にしたコウモリのイベントを実施しました。

徳之島では生体が確認されていないオオコウモリですが、昨年5月にイルカンダの結実の発見や、秋には「オオコウモリっぽい姿を確認!?」という情報が寄せられており、新記録の期待が高まっています。

この日はたくさんの親子が参加して、イルカンダの結実が確認されたエリアでオオコウモリの痕跡を探したり、イルカンダの熟した実を拾ったりして自然観察を楽しみました。

これまで意識していなかった場所に目を向けるきっかけになる観察会でした。